それ、僕が図解します。

世の中のビジネスモデルやいろんなものの複雑な仕組みを、できるだけわかりやすく説明してみたいと思います。主な話題はネットビジネス、不動産、オタクネタ、時事ネタなど。中途半端な説明や、図を使ってないものもあるかもしれませんが、温かい気持ちでお許しください。

KickStarterでモノが出来ないのを批判するのはそんなに悪いことなのか?

 KickStarterというクラウドファンディングのサイトが有ります。ある企画者が「こんな商品を作りたい!完成までに◯◯◯万円必要だから、支援して下さい!」とネットで呼びかけ、多くの人から投資を募り、商品を完成させる、というものです。投資した人へのリターンとしては、その商品が先にもらえる、といったものから、クレジットに名前が載る、ステッカーが貰えるというものまで、プロジェクトや投資金額によって異なります。

 ところが、元々『夢みたいな製品』を打ち出す人が多く、製品の発送が遅延することや、場合によっては、「完成できませんでした」みたいなことがよく有ります。

 当然、投資した人たちにしてみれば「話が違う」ということになります。予定通りのものを届けられない場合、企画者は当然お金を返却しなければなりません。ですが、投資されたお金をすでに製品を作るために使ってしまっていると返せないこともあるでしょう。クラウドファンディングが「購入」ではなく「投資」「支援」である以上、それはあり得ることです。

『きつく当たるべきではない』という意見

 最近も、あるプロダクトが、予定の発送時期を延期し、その延期した時期も守れなかった上に、一切のアナウンスをしていない、ということでトラブルになっているという事例がありました。

 この案件はまだ未解決なので、なんとも言えないのですが、ネットを見ていると「商品を買っているわけじゃない。夢を共有して投資するのだから、暖かく見守るべき」という意見を見かけました。主に、作り手を支援する側の立場の人たちがそう言っているようです。

 実際、必要以上に企画者を吊し上げ、貴重な開発の時間を奪うことは得策とは思えません。申し込む時点で「これはできるかどうかわからない未完成の商品だ」ということが分かって申し込んでいるので、一度『お金を出すぞ』と言った言葉を翻して『やっぱり返せ』というのは、夢に対する投資のスタンスとして無責任とも思えます。投資した時の気持ちを思い出して、企画者に対して寛容になるべきところはあるでしょう。

少なくとも企画者側は『寛容』を求めてはいけないのでは?

 しかし、企画者側が「黙って寝て待て」「できなかったけど、いい夢みれただろ、あばよ」と言うのは信義に悖るのではないかと思います。僕の尊敬する友人のS君が初めてハードウェア製品を作った時、発売前1ヶ月は殆ど寝てませんでした。

 投資する側が寛容になったり、支援者同士で「開発に集中させたい。暖かく見守ってあげようよ。」と言うのは全然悪くないと思うのですが、企画者側がそれを言ってはおしまいだと思うのです。

 ただ、支援者側が思わずそう言ってしまうシチュエーションを作ることは、企画者にはできると思います。進捗状況をきちんと伝えること、コミュニティを作ること、などなど。

遅刻するなら『早めに、遅めに』

 とにかくマズイのは、企画者側が音沙汰無くなってしまうことです。遅刻の連絡をするのに早いほうがいいか、遅いほうがいいか。小学生が考えたって分かりそうなものです。

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 連絡は早い方がいいし、到着予想時間は余裕をもって遅めに伝える。時間管理はプロジェクト管理の基本かと思います。遅延が分かったら、やはりその時に教えて欲しいと思います。

 

 締め切りができると、気持ちが引き締まり、仕事が捗るということを何度も経験しました。納期が遅れているクラウドファンディングの案件について、企画者に対して、僕は締め切りが遅れていることは厳しくリマインドしたいと思います。それは僕なりの応援だと思っています。でも、吊るしあげたり、リマインド以上のことはしないと思います。

 #ちなみに、上記のリンクした案件には、幸か不幸か投資してません。興味があって、デモも見たりしたのですが。。。