iPhone4s が発売から2年5ヶ月ほど経ち、そろそろ機種変更を考える人が多くなってきたと思います。このタイミングになって、他キャリアのiPhone 5sが本体代一括0円で放出されるようになってきました。
さて、そんなMNPの現場で不思議なことが起こっていると聞きました。
いざ乗り換えようと思ってソフトバンクのMNP受付窓口に電話すると、「お客様の貯まったポイントと下取りで、実質0円にてiPhone 5sに機種変更していただけますよ」という案内をされるのです。乗り換えと機種変更が同じ、というのはちょっと考えにくいのですが、なぜそんな案内をしているのでしょうか。
本体一括0円と本体実質0円の違い
『一括0円』と『実質0円』は、似たような言葉ですが、実は全然違います。図解するとこんな感じ。
一見して分かる通り、月額料金が全然違います。差額が3,920円もあるので、解約違約金の9,975円を払ったとしてもたった3ヶ月で元が採れてしまうほどです。
なぜこんなことになるのでしょうか?
その理由は、ドコモの「月々サポート」が本体価格とは関係なく、iPhone 5sならもれなく2,940円を引いてくれることにあります。本体価格が0円なら、パケ・ホーダイの部分が割引対象になります。月額2,835円。いま、毎月の料金が3,000円台の方なんているでしょうか?ドコモの「月々サポート」だけではなく、ソフトバンクの「月月割」もauの「毎月割」も方式は同じです。金額は数十円づつ違いますが。
MNPの受付窓口では、「端末分割金」と「月月割」が同じ金額であることを差して「実質0円」と言っています。しかし、この図の通り、「実質0円」とは、機種代金を上乗せして、その分を引いているだけ、ということがよくわかります。結果として、「一括」と「実質」では月額料金に大きな差が生まれています。そのあたりをあえてわかりにくくして、「0円」と案内することで乗り換えを防いでいるのでしょう。消費者にとっては不親切なやり方だと思います。
どうやって本体一括0円をやってる店を探すのか?
ところで、この『本体一括0円』ですが、じゃあ、払ってない本体代約7万円は誰が負担しているのかというと、販売代理店であり、通信キャリアです。どの販売店でも漏れなくやっているわけではなく、アグレッシブな店がやっているようです。
店の探し方は簡単。この記事の上の方にあるリンクのように、Yahoo!で「#docomo iPhone 0円」などで検索するだけです。ただし、普通の検索ではなく、「リアルタイム検索」でお願いします。各お店がやっているツイッターなどがひっかかるので、そこから手繰って調べていきます。まだまだ首都圏のお店が中心で、地方のお店でツイッターやってるところはなかなかないですが、そこは工夫して下さい。同じ系列の店だと同じキャンペーンやってる可能性高いです。中には通販をやっているところも。
ちなみに、ドコモからソフトバンク、auに乗り換えたい人、auからソフトバンクやドコモに乗り換えたい人、など、複数のキャリアで相互に利用できるので、ハッシュタグは適当に入れ替えて下さい。auに乗り換えたい人は#auに、Softbankに乗り換えたい人は#softbankに。キャンペーンは在庫限り、というところが多いみたいです。もうすぐに終わってしまうので、考えてる方はお早めに!!
一括0円の注意点は?
月額基本料金が4,000円近く下がるので、解約違約金や端末の残代金を払ってもお釣りが来るレベルなのですが、当然注意事項が有ります。
- コンテンツの同時契約に気をつけること。
これだけです。ちなみに、僕が会社の近所のauショップに行ったら、こんな紙を渡されました。MNPで一括0円で買うときの必須オプション条件一覧です。
まず、チェックがついているもの全てに加入する必要があります。オススメコンテンツ、コンテンツパックなど、分けて書いてあるのがなんとも脱力ですが、通話・通信に関係ないこれらオプションを合計すると7,833円でした。初月無料のものなどもありますが、どれも最低2ヶ月継続がいるみたいです。これだけで11,000円ほどかかります。しかももし解約し忘れたら、、、、
さらに、右下にある「au +1 collection」のスターターキットを買う必要があります。ポータブル充電器と巻取りACアダプタとUSBメモリ。10,290円。 充電器もアダプタもすでに持ってるんだけどな。。。
僕はSoftbankのiPhoneなので、auに乗り換えようかと思ってお店に行ってこの紙を見せられて萎えました。すべてのショップでこんなに沢山契約させられるわけではなく、ひとつとかふたつ、というところもあるようなので、事前に電話とかで条件を確認したほうがいいでしょう。
お店によっては、家族のケータイも同時に変更すると2万円とか3万円キャッシュバックというところもあるみたいです。現金でキャッシュバックのところもあれば、店内で使える商品券、という微妙なものもありますが。
「実質ゼロ円」という言葉に惑わされず、キャンペーンや割引を上手いこと使って、基本料金を安くできたらいいですよね。