それ、僕が図解します。

世の中のビジネスモデルやいろんなものの複雑な仕組みを、できるだけわかりやすく説明してみたいと思います。主な話題はネットビジネス、不動産、オタクネタ、時事ネタなど。中途半端な説明や、図を使ってないものもあるかもしれませんが、温かい気持ちでお許しください。

キュレーションメディアは課題解決の方向を目指した方がいいと思う。

新サイト「セラヴィ」がオープンしました。

 弊社・鎌倉新書の新サイト「セラヴィ」がオープンしました。終活関連の様々な情報を提供しています。

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 鎌倉新書では、「いいお墓」や「いい葬儀」「いい仏壇」など、ご供養にまつわる様々なサービスを提供していますが、それらを横串にするようなコンテンツメディアがなかったので、今回、新たに大量のコンテンツを提供するウェブサービスを開始しました。

終活関連のサイトってどんなのがあるの?

 セラヴィは終活関連の話題を沢山取り扱うメディアで、オリジナルの記事を大量に提供しています。このジャンルには他にどんなサイトがあるかご存知でしょうか?

 

終活WEB ソナエ
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このジャンルでは最も以前から運営されている、産経デジタルさんのウェブサイトです。芸能人の訃報から、シニアライフまで幅広い領域の記事がカバーされています。

 

Full Lifeマガジン | Yahoo! JAPAN
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Yahoo! JAPANが今年から開始したウェブマガジンです。結婚から出産子育て、仕事、介護、相続まで、まさに生まれてから死ぬまでのライフイベントにまつわる記事を紹介しています。


遺産相続の手続きと相続専門の士業探しなら【遺産相続なび】
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これも弊社・鎌倉新書が運営しているウェブサイトですが、これは情報提供サイトではなく、全国の相続やその他手続きに関するお困り事に対して専門家が検索できるサービスです。

 実際の所、終活関連のウェブサービスというのはまだまだあまり多くはありません。理由はやはり、関心の有る方が高齢者なので、テレビや紙などメディアのほうが親しみがある、ということだと思います。一方で、パソコンを使いこなせるシニアもずいぶん増えてきたことや、ご家族に心配な方がいる40−50代の方々に向けて、これらのウェブサービスはこれから充実してくると思います。

課題解決か、情報提供か?

 これらのウェブサービスを強引にマッピングするとこうなります。

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 これまでは「課題解決」を目的にしたサイトか、「情報提供」を目的にしたサイトなのかで、両極端でした。今回我々が作った「セラヴィ」はそれらをブリッジするような存在と考えています。

 終活は最終的になんらかの「アクション」につながります。弁護士や税理士に相談して、遺言書を書くことや相続税対策をする。あるいは、お葬儀・お墓の準備をするといったことがゴールになるわけです。そのゴールは人によって様々です。

 人によって異なるので自分にとって何を選択すればいいのか、まずは情報を必要としている人が大半です。なので、お客様は情報提供機能と、課題解決機能の両方を求めています。

 情報提供から課題解決まで、ひとつのサイトですべてできてもいいですし、様々なサイトを活用することを望む方もいらっしゃると思います。いずれにしても、情報収集から課題解決まで、お客様はスムーズなつながりをもとめているはずです。

 まだまだ検索に不慣れな方に向けて、セラヴィでは、リアルな相談窓口も設けています。

世の中のキュレーションメディアも「課題解決」に向かうべきでは?

 さて、いま、いわゆる「キュレーションメディア」「バイラルメディア」が山ほどできています。そのためにコンテンツの粗製乱造やひどい盗用問題なども話題になっていますが、情報を見やすい形に加工してお届けする、というのはメディアの役割として正当であり、やり方がまちがっていなければ、存在価値のあるものだと思います。

 いっぽうで、ユーザはもっと面白い話題を提供してくれるサイトがあればすぐにそちらに移って行ってしまいます。「キュレーションメディア」のビジネスモデルの特質はスイッチングコストの異常な低さにあるとさえ思います。

 なので、どの媒体も「自分のところに戻ってきてくれる」ように様々な工夫を行っています。いわゆる、ユーザのファン化に努めています。

 ファン化するための手法は、更新頻度を上げること、独自記事を増やすこと、回遊性を高めること、アプリ化すること、などが王道かと思いますが、僕は「課題解決」に近づくのもアリではないかと思っています。

 「キュレーションメディア」「バイラルメディア」で提供された記事を読み終わったあとに、なんともいえない虚無感が漂う事があります。結局何の解決にもなってないからです。そこで、人に伝えてコメントを言い合ったり、他の記事を読んだりするわけですが、そうではなくて、課題の解決に一歩近づく、というのもできないかな?と思います。

 どんな課題解決があるんだ?というと、それはメディアやコンテンツの特質によって変わってくるとおもいます。また、出口を考えてからメディアを作っていく、という逆の発送も、これからはありかもしれません。

 ともあれ、まずはセラヴィ」をよろしくお願いします!