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それ、僕が図解します。

世の中のビジネスモデルやいろんなものの複雑な仕組みを、できるだけわかりやすく説明してみたいと思います。主な話題はネットビジネス、不動産、オタクネタ、時事ネタなど。中途半端な説明や、図を使ってないものもあるかもしれませんが、温かい気持ちでお許しください。

46億減資したロコンドさんが上場承認したので見てみた

ロコンドさんが東京証券取引所に株式上場されることになりました。

www.jpx.co.jp

早速、Iの部が出てたので見てみました。

売上は3パターン

ロコンドさんはECサービスを提供している会社ですが、自社サイトで靴やファッションを売っている会社かと思いきや、実はそれは表面上の話で、実際には3つの形で事業を展開しているそうです。

簡単にまとめるとこんな感じ。 

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locondo.jpで販売しているのは、「ECサービス」事業。これも、ブランドから委託を受けて売っているのと、買い取って売っているのに別れている模様。そして、ブランドの方が自分で販売をできるプラットフォーム事業があるようです。それぞれ、売上の計上方法が異なります。

直前期の業績は赤字

売上・当期利益はこんな感じです。

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直前期(2016年2月期)は売上高22億円、当期利益は2億円の赤字。ただ、申請期(2017年2月期)については、第3四半期まで終了していて売上が20億、利益は2億8千万円と、黒字転換しています。

売上の中身を見てみる

さて、気になるのが売上の中身です。受託型の場合、手数料売上だけが売上として計上されます。例えてみるとこんな感じ。

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1万5千円の靴が売れた場合に、その売上に応じた比率の受託手数料を受け取ります。この時の手数料部分だけがロコンドの売上高として認識されます。

手数料を計算してみる

じゃあ、この手数料は売上の何%なのでしょうか?ちょっと計算してみたいと思います。

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商品取扱高(返品済み)は46億円。これに対するロコンドの売上は19億8,300万円です。ただし、この中には受託と買取の両方が含まれています。

その比率はいくらでしょうか?それも公開されています。

こんな感じ。

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88%が受託です。これで割り戻すと、全体の取引高に占める、受託売上の金額がわかります。

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こんな感じ。上代の35%を手数料として取っているのではないかと推測されます。

プラットフォーム事業の手数料は?

こちらはそのものズバリが書いてあります。単純に手数料を取扱高で割ります。

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こちらは低いようです。13%。受託モデルとプラットフォームモデルでは、ブランド側、ロコンド側の作業ボリュームがぜんぜん違うでしょう。

気になるのは資本金の動き

さて、気になるのは資本金の動きです。

第2期から第6期までの当期純損失を合計すると、34億6千万になります。デカい。

こんだけのお金を溶かしているので、資本政策をどうやっていたのかとても気になります。

調べてみたところ、非常に頻繁に動いていました。

こんな感じ。

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わかっている2012年4月以降の4年間だけでも、実に増資を7回、原資を4回やっています。経営者、CFOの方はほぼこれしかやってなかったんじゃないでしょうか?相当忙しいスケジュールです。激しく動いて、いまは資本金1億円のようです。

累損を大きいまま残しておくのではなく、減資して処分したうえで、一刻も早く利益剰余金を産んで、納税しよう、ということでしょうか。

ロコンドさんからは靴を1回買ったことがあるだけですが、これからに期待したいと思います。